中山芝2000mのコース傾向について,過去10年のデータでまとめました。
スタート直後とゴール前に坂があり、スタミナの要求されるコースとなっています。そのため、スピードよりもスタミナのあるハーツクライやモーリスなどの産駒馬の成績が良くなっています。
- 中枠有利(回収率では外枠有利)
- 逃げ・先行有利
- ハーツクライ・デュラメンテ・モーリス・タートルボウル産駒の成績が良い
- 得意騎手:ルメール・田辺・内田・柴山騎手
- 得意調教師:加藤・国枝・堀・奥村調教師
コース概要
- コースレコード:1.58.3
- 17/7/15 晴 良
- ストロングタイタン(牡4)
- 川田将雅(57.0)
スタート後長い直線(405m)があるため,比較的位置取りは楽。ただし,スタート後とゴー前に高低差約2.2mの急坂を2度経験することになるため,距離以上にスタミナが要求されるコースである。
- 皐月賞(G1)
- ホープフルステークス(G1)
- 弥生賞(G2)
- 京成杯(G3)
- 中山金杯(G3)
- 紫苑ステークス(G3)
枠番:中枠有利
過去10年の枠番別成績を見てみると,スタート後の直線が長く,内・外枠でも比較的容易に位置取りしやすいためかほとんど枠による有利不利はないです。やや中枠の勝率が高いくらいとなっています。ただし,回収率は外枠が高い傾向にあります。
脚質別成績
脚質別の成績をみると,逃げ・先行・マクリ馬の成績が良い傾向にあります。一方で,中団・後方の成績は基本的に悪いです。ゴール前の坂で詰まる際に,中で揉まれて失速している可能性があります。
種牡馬別成績(5勝以上)
種牡馬別成績を見ると,ディープインパクト産駒は複勝率は高いものの,回収率は特別良いわけではなりません。一方,回収率ではハーツクライ産駒やゼンノロブロイ産駒の複勝率が優秀です。
やや,サンプル数は少ないですが,デュラメンテ・モーリス・タートルボウル産駒は勝率・回収率ともにかなり優秀となっているため狙い目です。
騎手別成績(10勝以上)
騎手別成績では,勝率はルメール騎手が圧倒的です。単勝回収率も112%となっており,得意なコースであるといえるでしょう。他には,田辺騎手や内田騎手,柴山騎手も回収率が高くなっています。
調教師別成績(10勝以上)
調教師別成績では,国枝調教師や堀調教師,奥村調教師の単勝回収率が高くなっています。最も安定しているのは,加藤調教師で,単勝と複勝回収率ともに100%を超えています。
中山競馬場のコース傾向分析