2強レース傾向分析【2強対決は両雄並び立たずは本当か?】

競馬,とくに世代最強馬がでてくる重賞においては,しばし2強レース(対決)が話題となります。競馬は単純にタイムを競うものではなく,あくまで勝ち負けが重要な勝負事なので,突出した能力をもつ馬はマークされたり,けん制し合ったりします。

競馬の格言には,2強レースについて次のようなものがあります。

2強対決は両雄並び立たず

これは,能力が突出した2頭が出走するレースにおいて,その2頭がお互いけん制しあうことで実力が発揮できず,両雄のどちらかが飛んでしまうということを表す格言になります。2強対決のレースにおいて,この格言をもとに馬券を考えるひとも多いのではないでしょうか?

この格言に従うと人気・実績の突出した2頭のうちどちらを落とすのかという非常に勇気のいる難しい予想を行う必要があります。

それではこの格言通り,本当に「2強対決は両雄並び立たない」のでしょうか?その真偽を確かめるために,この記事では2010年から2021年までの11年間のデータをもとに,2強対決の分析をしてみました。

結論としては,意外なことに「2強対決は基本的に両雄並び立つ」ことがわかりました。

では分析を見ていきましょう。

2強レースの定義

まずは2強レースを定義します。人によって2強レースの捉え方が異なるかは思いますが,このコラムでは次のように定義させていただきます。

1番人気および2番人気馬の単勝オッズは2.5倍以下,3番人気以下の馬の単勝オッズが5.0倍以上

上記のように定義した結果,思ったよりも2強レースの数は少なく,303レースが該当しました。

それでは,該当したレースをサンプルとして分析していきましょう。

分析

2強レースの人気別成績

2強レースの人気別成績は下記のようになります。

グラフにすると2強の勝率の高さが際立ちます。。

やはりなんだかんだで2強馬の勝率が圧倒的となっています。不思議なのは,わずかに2番人気馬の方が1番人気馬よりも勝率が高くなっています。1番人気馬はマークがキツくなり,実力が拮抗している2強馬の内,ややマークが緩い2番人気馬が利を得ているということでしょうか。

もしくは,「2強レースは両雄並び立たず」という格言を信じている人が多く,2番人気馬を軽視した馬券を買い,結果として2番人気馬が過小人気になっていることが考えられます。それゆえ,単勝・複勝回収率ともに2番人気馬の方が高くなっており,狙い目であることが分かります。

このデータだけであれば,2強どちらも回収率は高めになっているため。両雄並び立たずとはいっても,どちらかを軽視した馬券は買わなくても良さそうです。

なお,1番人気馬の単勝オッズ2.1倍の支持率は38%となっており,これは38%の確率で1番人気馬が1着となると予想されていることを意味します。実際に36%の確率で1着となっているため,2強レースは特別2強のどちらかが勝てないレースとは言えなそうです。

両雄並び立つ割合

それでは本題の両雄(1番人気および2番人気馬)並び立つ割合について分析してみましょう。ここでは,連対内と馬券内に分けて見てみます。

両雄の連対内の割合

2強レースの連対の割合を示したグラフが下記になります。最も多いのが両雄並び立つ(1番人気と2番人気で連対圏内を占める場合)であり,全体の38%となっております。両雄が並び立たない場合(どちらかが連対を外す場合)が合わせて53%です。それでも,比較的両雄並び立っていることがわかります。

上記の両雄並び立つ割合が4割弱というのを多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれだと思いますので,全レースとの比較をしてみましょう。2強レースにおいて両雄が連対する確率は38%であるのに対し,全レースの場合1番人気および2番人気馬が両連対する確率は15%となっています。

2強レースの方が全レースに比べて1・2番人気馬の両頭連対する確率は倍以上となっており,格言の「2強レースは両雄並び立たず」は成り立っていないことを示します。

両雄の複勝圏内の割合

2強レースにおける両雄の複勝圏内の割合を示したのが下のグラフです。両雄が並び立つ確率は62%となっております。

さらに,全レースと比べるとこちらも圧倒的に1番人気と2番人気馬が揃って複勝圏内にはいる確率が高いことがわかります。

まとめ

以上をまとめますと,2強レースにおいて雄並び立つ確率は,その他のレースよりも圧倒的に高いことがわかりました。さらに,格言のお陰なのか,両雄のオッズは実際の実力よりも過小に評価されており,回収率もやや高い傾向にあります。

  • 2強レースにおいては両雄の勝率は圧倒的に高く,回収率も高め。
  • とくに,2番人気馬が期待値高い。
  • したがって,両雄の馬連やワイドは妙味がある。

したがって,このコラムをお読みいただいた方は下記のように格言を修正いただけましたら幸いです。

2強対決は基本的に両雄並び立つ

下記の記事では,3強レースの傾向について分析しています。よろしければ合わせてお読みください。

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