2021年11月 予想結果の分析

11月の予想結果を集計分析します。

対象となるのは2021年11月中(集計開始前の11月6日と私が熱を出して活動きなかった11月14日を除く)の障害を除く全中央競馬レースで、168レースになります。

予想勝率順位別全体成績

まずは、予想勝率順位別の成績を見てみましょう(表1)。回収率のベンチマークは控除率を引いた後の80%と儲かるラインである100%となります。

表1 予想勝率順位別成績

モデルによる予想勝率1位馬は単勝回収率100%、複勝回収率88%となっております。参考の1番人気馬に比べて複勝回収率は1%だけ劣りますが、単勝回収率は完全に超えています。もう少し欲しいところですが、適切な買い目の組み合わせによって回収率はこれよりも上がるので合格ラインだと思います。

予想2位馬の成績はハッキリいうと悪いです。一方で、予想3位馬の成績は単勝回収率117%、複勝回収率77%となっており、単勝回収率がかなり優秀な形となっています。

予想7位以下の予想モデルで評価されていない馬の成績はガクッと落ちます。これはいい傾向であり、これらの馬を安心して馬券から切ることができるため回収率アップに役立っていると思います。

レース推奨度別成績

つづいて、レース推奨度別の成績を確認してみましょう。レース推奨度はレースを厳選するためのモデルで、0が新馬戦を表し、5段階評価、5が一番私の予想が当たりやすくなることを意図して計算しています。

予想勝率1馬の推奨度別成績を見てみましょう(表2)。意図したとおり推奨度5のレースの予想勝率1位馬の成績が単勝回収率198%、複勝回収率110%ととても良くなっています。

表2 予想勝率1位馬成績

しかしながら、推奨度4のレースの成績が悪く、これはモデル上よくありません。さらに、推奨度2のレースの予想1位馬の回収率がとても高くなっています。レース推奨モデルには改善の余地があります。この問題についてどう対応するかは後述します。

私の馬券成績

私の競馬予想では推奨買い目を出していないため、実際に馬券成績に結びついているかは上記の分析だけでは分かりません。そこで、3週間前から始めたnetkeibaの俺プロで私の馬券成績を確認してみましょう。

よろしければ、下記の俺プロURLの「俺プロ予想家を探す」から『yoshi@経営学者』で検索し、私のプロフィールページをご確認いただけますと幸いです(お手数ですが)。

netkeiba

ゲストの俺プロフ 「俺プロ」は無料で参加できる競馬の予想大会です。年間の賞金総額はなんと700万円!予想を当てて段位を上…

11月の馬券成績はこのようになりました。もう少し欲しいところですが、全レースの回収率が109%となっており、まずまずでした。一方で重賞成績が悪すぎます。これは、重賞で私がハイリスクハイリターンの買い目をしていることが原因なのですが、そろそろ予想がはまって欲しいです。

私はギャンブル下手の馬券下手なので、自分の予想を使っても109%の回収率しか出せませんでしたが、もっと馬券・買い目の上手い皆さんでしたらもっと私の予想で回収率は高くすることが出来ると思います。

ただ、私の予想は推奨買い目や予想印という形式ではなく、予想オッズと実際のオッズを比較して理由を考えるという過程が重要なため、使いこなすためには慣れが必要です。予想の使い方について疑問点や質問等あれば、当ブログのコメント欄や問合せフォーム、もしくはtwitterを通じて気軽にご連絡頂けましたら幸いです。

レース推奨モデルの改善

なぜ、予想勝率1位馬の成績がレース推奨度が高くなるにつれて良くならないのかを分析・検討したところ、レース推奨モデルの作り方にあるのではないかと結論がでました。現在のレース推奨モデルでは、過去の傾向から予想勝率順位と実際の着順が一致しやすくなる(相関係数が高くなる)レースの特徴にもとづいて推奨度を算出しています。

つまり、なるべく予想勝率1位が1着になり、2位が2着になり、3位が3着・・・・という形になるようにしています(実際の、11月のレースでは、レース推奨度が上がるにつれて、予想勝率順位と実際の着順の相関係数は高くなっており、設計上のレース推奨モデルは上手く機能しています)。

しかし、推奨度3・4のレースでは着順と予想勝率順位は概ね一致するが、予想1位馬が1着にはなっていないということが考えられます(これでも相関係数は高くなります)。また、推奨度2のレースでは1位は1着になる確率が高くても、その下の着順が予想勝率順になっておらず、バラバラになっているということです。

これでは、推奨度が高くなるにつれてモデルの予想精度が増しているということにはなりますが、推奨度が高くても軸馬選びが上手くいかず馬券成績に結びつきません。この問題を解決するためには、予想1位馬が1着もしくは馬券内に入るような特徴を有するレースがより評価されるようにモデルを改善する必要があります。

そのために、主成分分析という統計手法を使い、来週のレースより新しいレース推奨モデルで予想を行いたいと思います。これにより、推奨度の高いレースで安心して予想1位馬を軸馬とすることができ、回収率が大幅にアップすると思います

今後とも予想モデルの修正を続けていき、皆さんの回収率アップに役立つ予想や情報が提供できるように頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。

yoshi

競馬予想に役立つ情報やブログ更新情報を報告しています。よろしければフォローお願いします。