富士ステークス2026|過去データを統計検証、本当に意味があった傾向は?

2026年10月17日(土)東京11R・芝1600m。この記事は10月13日時点の登録馬を対象に、東京芝1600mと富士ステークスで語られてきた傾向がデータで支持されるかを確かめたものです。予想ではありません。

数字にはすべて「何頭ぶんの話か」を添えています。頭数が少ない数字は、たまたまでも簡単に動くからです。

富士ステークスの過去の決着傾向とコース傾向の検証は 富士ステークスのデータ にまとめています。


この記事では「◯倍」という言い方をよく使います。比べる相手を1.0としたときの比率のことで、1.17倍なら2割弱高い、1.06倍や0.96倍ならほぼ同じ、という意味です。差の大きさを「何ポイント低い」で比べると、もともとの割合が違う区分どうしで大小が逆転するため、このサイトでは倍率で揃えています。


先に結論

富士ステークス2026で差が出たファクターの要約
富士ステークス2026で差が出たファクターの要約
  • 東京芝1600mで差が確認できたのは、8枠と1〜3番人気が高い側、7〜9番人気と10番人気以下が低い側でした。8枠は複勝率24.0%(1530頭ぶん)で、全国の同型コースの8枠20.6%の1.17倍(2割弱高い)。「外枠は不利」という定説とは逆向きです。1〜3番人気は56.5%(2108頭ぶん)で、53.5%の1.06倍(ほぼ同じ)。小さな差ですが、頭数が多いので、たまたまでは説明しにくい差になりました。
  • 富士ステークス自身では、前走の着順で差が出ました。 前走2〜3着は3着以内率37.9%(29頭ぶん)で、同じレースの残りの馬16.4%の2.31倍(2倍強)。前走6着以下は12.1%(91頭ぶん)で、27.8%の0.44倍(半分以下)でした。
  • 前走が安田記念だった馬も高い側に出ました。 3着以内率52.4%(21頭ぶん)で、残りの馬は15.6%です。今年の登録馬では、前走安田記念のウォーターリヒトとトロヴァトーレが、前走6着以下の側にも重なっています。
  • 「内枠が有利」「このコースで追い込みは届かない」「休み明けは走らない」「前走を勝ってきた馬が強い」は、いずれも支持されませんでした。 数字の向きは別として、この頭数では、たまたまの範囲を出ていません。
  • 馬券としての回収率は、差が出た3区分がすべて全国の同区分より低い側でした。 好走率とは別の話なので、「4. 馬券妙味はあるか」で扱います。

⚠ 枠順は当日まで決まりません。ここで書いているのは、このコースの過去の傾向です。⚠ 好走率の判定は、比べている相手が区分ごとに違います。軸をまたいで倍率の大小を比べないでください。


ここで使っている勝率・期待値は、JRA全レース分を毎週計算して公開しています。

1. コースで差が出た軸

東京芝1600mでは、704レース・9802頭ぶんの集計から32件を検定して、差が確認できたのは7件です。好走率で見た脚質・枠順・人気の16区分では4区分、回収率で見た16区分では3区分でした。

東京芝1600m 枠順別の成績
東京芝1600m 枠順別の成績

8枠 — 「外枠は不利」とは逆だった

8枠の複勝率は24.0%(1530頭ぶん)で、全国の同型コースの8枠20.6%の1.17倍でした。外枠は不利、という言い方とは逆向きに出ています。

東京芝1600m 人気別の成績
東京芝1600m 人気別の成績

人気 — 上位人気はわずかに高く、人気薄は低い

1〜3番人気の複勝率は56.5%(2108頭ぶん)で、全国の同型コースの同区分53.5%の1.06倍です。一方、7〜9番人気は10.3%(2053頭ぶん)で12.7%の0.81倍(2割弱低い)、10番人気以下は3.3%(3534頭ぶん)で4.2%の0.79倍(2割ほど低い)でした。人気の側に寄って決まる傾向が、全国の同じようなコースよりわずかに強い、という読み方です。


2. 富士ステークス自身の傾向 — 前走の着順

過去12回(2014〜2025年)の集計です。前走の着順は、どのレースから来たかに左右されない軸です。

区分頭数3着内3着内率基準倍率評価
前走1着30723.3%19.2%1.21倍— 差なし
前走2〜3着291137.9%16.4%2.31倍↑ 高い
前走4〜5着31722.6%19.3%1.17倍— 差なし
前走6着以下911112.1%27.8%0.44倍↓ 低い

「基準」は同じレースに出ていた残りの馬の3着内率です。

前走2〜3着と前走6着以下が、はっきり差の出た区分です。前走1着は23.3%(30頭ぶん)で、基準19.2%の1.21倍。この頭数では差とまでは言えませんでした。

前走のレースでは、安田記念から来た馬が21頭中11頭(52.4%)で3着以内、残りの馬は15.6%でした。前走オープン特別は32頭中1頭(3.1%)で、残りの馬は23.5%と低い側です。ただし今年の登録馬に、前走がオープン特別の馬はいません。今年のレースを読む材料にはなりません。

出走間隔では、3週以内が15頭ぶんで3着以内が0頭と低い側に出ています。ただし出走間隔は前走のレースの格と重なっていて、3週以内の主な前走はオープン特別13頭です。間隔そのものの効果としては読めません。今年の登録馬に、3週以内で使われる馬もいません。


3. よく言われるけれど、確かめられなかったこと

差が出なかったことは「調べていない」という意味ではありません。調べたうえで、たまたまの範囲を出なかった、ということです。

  • 「内枠が有利」 — 1枠は複勝率22.4%(1005頭ぶん)で、全国の同型コースの1枠20.5%の1.09倍。2枠は20.5%(1053頭ぶん)で21.0%の0.98倍。この頭数では差とまでは言えません。
  • 「このコースで追い込みは届かない」 — 東京芝1600mの追込は11.0%(3057頭ぶん)で、11.4%の0.96倍。富士ステークスの過去12回では、追込は19.6%(56頭ぶん)で15.0%の1.31倍と高い側ですが、56頭ぶんでは、たまたまの範囲を出ません。
  • 「休み明けは走らない」 — 前走から13週以上あいた馬は22.0%(91頭ぶん)で、17.8%の1.24倍。数字は高い側ですが、この頭数では差とまでは言えません。
  • 「前走を勝ってきた馬が強い」 — 前走1着は23.3%(30頭ぶん)で、19.2%の1.21倍。同じく、差とまでは言えません。
  • 荒れやすいか、堅いか — 富士ステークスの1〜3番人気は52.8%(36頭ぶん)で、全国の同型重賞の基準44.0%の1.2倍。この頭数の範囲では、荒れやすい・堅いのどちらとも言えません。
東京芝1600m 脚質別の成績
東京芝1600m 脚質別の成績

脚質については、東京芝1600mで差が出た区分は1つもありませんでした。

このほか、定説と結びつかない34区分も検定しています。差が出たものは上の節に含まれています。全区分の成績は 東京芝1600m のコース傾向データ に掲載しています。


4. 馬券妙味はあるか

好走率の話と、買って報われるかの話は別です。ここまでは「よく走ってきたか」の話でした。

回収率でも東京芝1600mの16区分を検定して、差が確認できたのは3区分で、いずれも全国の同区分より低い側でした。

  • 4枠:単複平均50.0%(1154頭ぶん)、全国の同型コースの4枠68.4%
  • 6枠:単複平均55.5%(1274頭ぶん)、同じく69.4%
  • 7〜9番人気:単複平均61.0%(2053頭ぶん)、同じく75.3%

⚠ 判定は全国の同じ区分との比較であって、100%を超えているかどうかではありません。⚠ これは過去の集計であって、将来の的中や利益を示すものではありません。

回収率の「高い」「低い」は、同じ条件と比べての話です。控除率があるので平均は100%を下回り、芝1400〜1800mに出た馬全体の単複平均回収率は71.4%でした。100%を超えて儲かるという意味ではありません。

好走率で高い側に出た8枠と1〜3番人気は、回収率では差が出た区分に入っていません。よく走る区分が、そのまま買って報われる区分になるとは限りません。


5. 血統から見る

父ごとの成績を芝1400〜1800mで見ます(2016年10月13日以降・全国109111走、うち東京は25513走)。この舞台に出た馬全体では3着以内が22.1%、単勝と複勝を1点ずつ買ったときの平均回収率は71.4%でした。

父今年の登録馬全国 出走3着内率距離が合うか単複平均回収率妙味東京 出走3着内率東京が合うか
ロードカナロアキープカルム・デビットバローズ449828.8%— 他の距離と変わらない74.5%— 差なし101933.1%↑ この競馬場が得意
ハーツクライファーヴェント345527.0%↑ この距離が得意68.9%— 差なし75531.4%↑ この競馬場が得意
キズナマジックサンズ273129.3%— 他の距離と変わらない94.3%↑ 回収率が高い46832.1%— 他場と変わらない
モーリスアドマイヤズーム247828.4%↑ この距離が得意84.0%— 差なし54132.0%— 他場と変わらない
オルフェーヴルミトノオルフェ195621.1%↓ この距離は苦手75.7%— 差なし37717.8%— 他場と変わらない
ドゥラメンテシュガークン183528.7%— 他の距離と変わらない74.6%— 差なし45229.6%— 他場と変わらない
ドレフォンウォーターリヒト・エンペラーズソード76121.8%— 他の距離と変わらない76.5%— 差なし18322.4%— 他場と変わらない
レイデオロトロヴァトーレ66326.5%— 他の距離と変わらない72.2%— 差なし17032.4%— 他場と変わらない
サートゥルナーリアファンダム65730.7%— 他の距離と変わらない87.7%— 差なし14737.4%— 他場と変わらない
モズアスコットエコロアルバ25921.2%— 他の距離と変わらない116.9%— 差なし3923.1%— 他場と変わらない
イフラージアンパドゥ3630.6%— 他の距離と変わらない87.4%— 差なし1637.5%16走では判定できません
コムプレクシティシンフォーエバー1323.1%判定対象外(出走数が少ない)65.8%— 差なし333.3%3走では判定できません

判定は全国の芝1400〜1800mで行っています。東京に絞ると1つの父につき数十走しかなく、ほとんどの父で差を確かめられないためです(東京の欄は参考値)。「距離が合うか」は父の優秀さではなく、同じ父の産駒どうしで、この距離帯と他の距離を比べた結果です。出走頭数の違いはそろえて計算しています。「妙味」は単勝と複勝を1点ずつ買ったときの平均回収率が、この舞台の平均(71.4%)より高いかどうかです。

  • この距離が向いている父: ハーツクライ(この距離27.0% / 他の距離24.5%・ファーヴェント)、モーリス(この距離28.4% / 他の距離24.4%・アドマイヤズーム)
  • この距離では落ちる父: オルフェーヴル(この距離21.1% / 他の距離23.2%・ミトノオルフェ)
  • 買って報われてきた父(回収率が平均より高い): キズナ(単複平均94.3%・マジックサンズ)
  • 東京で他場と差が出た父: ロードカナロア(東京33.1% / 他場30.2%・キープカルム・デビットバローズ)、ハーツクライ(東京31.4% / 他場28.0%・ファーヴェント)

「この距離では落ちる」は、同じ父の他の距離と比べた話です。オルフェーヴルはこの距離で21.1%(1956走ぶん)で、この舞台に出た馬全体の22.1%とほぼ並ぶ水準です。同じ父の中で下がる、という意味であって、弱い父という意味ではありません。

ハーツクライは、距離でも東京でも高い側に出ていますが、どちらも同じ父の成績です。別々の根拠ではありません。


6. 今年の登録馬

14頭が登録しています(出走馬はまだ確定していません)。集計は2026年10月13日より前の出走のみです。

馬名父通算前走当コース同距離帯重賞主な脚質
ウォーターリヒトドレフォン20戦11好走安田記念 13着(9人気)8戦4好走15戦8好走14戦6好走追込
アンパドゥイフラージ7戦6好走関屋記念 1着(1人気)5戦4好走7戦6好走1戦1好走差し
アドマイヤズームモーリス7戦4好走マイラーズカップ 1着(1人気)1戦0好走7戦4好走5戦3好走逃げ
トロヴァトーレレイデオロ17戦11好走安田記念 9着(2人気)5戦3好走13戦9好走9戦3好走差し
マジックサンズキズナ12戦3好走札幌記念 6着(4人気)3戦1好走8戦3好走11戦2好走差し
デビットバローズロードカナロア20戦9好走函館記念 11着(8人気)—12戦6好走7戦1好走逃げ
ファーヴェントハーツクライ18戦10好走関屋記念 3着(6人気)1戦0好走16戦9好走10戦4好走先行
キープカルムロードカナロア21戦12好走中京記念 9着(7人気)1戦0好走16戦9好走10戦3好走追込
ファンダムサートゥルナーリア9戦4好走京成杯オータムハンデキャップ 4着(4人気)—7戦4好走6戦1好走先行
ミトノオルフェオルフェーヴル11戦5好走心斎橋ステークス 1着(2人気)1戦0好走9戦4好走—差し
エンペラーズソードドレフォン16戦9好走ダービー卿チャレンジトロフィー 8着(11人気)6戦4好走14戦9好走2戦0好走逃げ
シンフォーエバーコムプレクシティ14戦3好走しらさぎステークス 17着(18人気)2戦1好走14戦3好走7戦1好走逃げ
エコロアルバモズアスコット5戦3好走しらさぎステークス 3着(1人気)2戦1好走5戦3好走4戦2好走追込
シュガークンドゥラメンテ7戦4好走宝塚記念 17着(17人気)—1戦1好走4戦1好走逃げ

「主な脚質」は過去のレースで最も多かった脚質です。当日の展開で変わるため、そのまま当日の脚質になるとは限りません。


7. 注目登録馬 — 6つの見方に当てはめる

このレースでは、出走した馬のうち19.9%が3着以内に入っています。その平均と比べて、各馬が当てはまる区分が良かったか悪かったかを並べました。どの馬が勝つかを予想したものではありません。

馬名父過去の傾向との重なり
ファーヴェントハーツクライ良い: 前走2〜3着 29頭ぶん・血統(この距離が得意) 3455走ぶん
アドマイヤズームモーリス良い: 血統(この距離が得意) 2478走ぶん
エコロアルバモズアスコット良い: 前走2〜3着 29頭ぶん
ウォーターリヒトドレフォン良い: 安田記念 21頭ぶん / 悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
トロヴァトーレレイデオロ良い: 安田記念 21頭ぶん / 悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
マジックサンズキズナ良い: 血統(回収率) 2731走ぶん / 悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
エンペラーズソードドレフォン悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
キープカルムロードカナロア悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
シュガークンドゥラメンテ悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
シンフォーエバーコムプレクシティ悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
デビットバローズロードカナロア悪い: 前走6着以下 91頭ぶん
ミトノオルフェオルフェーヴル悪い: 血統(この距離は苦手) 1956走ぶん

6つの見方すべての内訳は次のとおりです。

馬名前走レース前走の着順出走間隔脚質血統(距離)血統(妙味)まとめ
ファーヴェント↗ やや良い(関屋記念)↑ 良い(前走2〜3着)↗ やや良い(7〜12週)↘ やや悪い(先行)↑ 良い(この距離が得意)→ 平均並み良い: 前走2〜3着・血統(この距離が得意)
アドマイヤズーム—(マイラーズカップ・例が少ない)↗ やや良い(前走1着)↗ やや良い(13週以上)↘ やや悪い(逃げ)↑ 良い(この距離が得意)→ 平均並み良い: 血統(この距離が得意)
エコロアルバ—(しらさぎステークス・例が少ない)↑ 良い(前走2〜3着)↗ やや良い(13週以上)↗ やや良い(追込)→ 平均並み→ 平均並み良い: 前走2〜3着
ウォーターリヒト↑ 良い(安田記念)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)↗ やや良い(追込)→ 平均並み→ 平均並み良い: 安田記念 / 悪い: 前走6着以下
トロヴァトーレ↑ 良い(安田記念)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)→ 平均並み(差し)→ 平均並み→ 平均並み良い: 安田記念 / 悪い: 前走6着以下
マジックサンズ↗ やや良い(札幌記念)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(7〜12週)→ 平均並み(差し)→ 平均並み↑ 良い(回収率94.3%)良い: 血統(回収率) / 悪い: 前走6着以下
アンパドゥ↗ やや良い(関屋記念)↗ やや良い(前走1着)↗ やや良い(7〜12週)→ 平均並み(差し)→ 平均並み→ 平均並みはっきりした差なし
ファンダム↘ やや悪い(京成杯オータムハンデキャップ)↗ やや良い(前走4〜5着)→ 平均並み(4〜6週)↘ やや悪い(先行)→ 平均並み→ 平均並みはっきりした差なし
エンペラーズソード—(ダービー卿チャレンジトロフィー・例が少ない)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)↘ やや悪い(逃げ)→ 平均並み→ 平均並み悪い: 前走6着以下
キープカルム↘ やや悪い(中京記念)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(7〜12週)↗ やや良い(追込)→ 平均並み→ 平均並み悪い: 前走6着以下
シュガークン—(宝塚記念・例が少ない)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)↘ やや悪い(逃げ)→ 平均並み→ 平均並み悪い: 前走6着以下
シンフォーエバー—(しらさぎステークス・例が少ない)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)↘ やや悪い(逃げ)—(出走が少ない)→ 平均並み悪い: 前走6着以下
デビットバローズ—(函館記念・例が少ない)↓ 悪い(前走6着以下)↗ やや良い(13週以上)↘ やや悪い(逃げ)→ 平均並み→ 平均並み悪い: 前走6着以下
ミトノオルフェ—(心斎橋ステークス・例が少ない)↗ やや良い(前走1着)↗ やや良い(13週以上)→ 平均並み(差し)↓ 悪い(この距離は苦手)→ 平均並み悪い: 血統(この距離は苦手)

↑↓ は、たまたまでは説明しにくい差が出た区分です。↗↘→ は差があるとまでは言えない範囲の目安で、「—」は過去に例が少なく比べられないという意味です。

結局どう見るか

  • ファーヴェントは、前走2〜3着と、父ハーツクライの距離適性の2つが良い側に出ています。ただし後者は同じ父の成績なので、前走の着順と血統は別々の根拠として数えられます。
  • アドマイヤズームは父モーリスの距離適性、エコロアルバは前走2〜3着が、それぞれ良い側に出ています。
  • ウォーターリヒトとトロヴァトーレは、前走安田記念が良い側、前走6着以下が悪い側と、割れています。割れたまま書いておきます。マジックサンズも、父キズナの回収率は良い側、前走6着以下は悪い側です。
  • エンペラーズソード・キープカルム・シュガークン・シンフォーエバー・デビットバローズは、前走6着以下が悪い側に出ています。ミトノオルフェは、悪い側が父オルフェーヴルの距離だけです。
  • アンパドゥとファンダムは、どの見方でもはっきりした差が出ていません。差が出ないことは、弱いという意味ではありません。過去のデータでは判断材料にならなかった、というだけです。

このレースで事前に言えたのは、コースの側の8枠と人気の傾向、そして前走の着順です。枠は当日の枠順が出るまで各馬に割り当てられず、脚質は当日の展開で変わります。


最後に

各馬の勝率と期待値は、前日のオッズが出てから計算してWebアプリに掲載します。この記事は、その前段として「このレースで言われてきたことが本当か」を確かめるためのものです。

たまたま出た差を「傾向」と書かないために、判定は統計の検定を通したものだけに限っています。差が出なかった区分を含む全区分の成績は 東京芝1600m のコース傾向データ に掲載しています。

この記事の集計は、JRA全レースの勝率・複勝率・適正オッズ・期待値を毎週計算しているデータをもとにしています。自分の予想や印と重ねて、買う条件と見送る条件を検証したい方は、15日間の無料トライアルがあります。

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